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NISSAN MACHINE PASSAGEもっとMACHINE PASSAGE化計画 連載第2回 |
長く乗りたいからこそ塗る!
町で時折、ピンクやどぎつい色などの恐ろしい色に塗り換えられた車が走っているのを見かける事はありませんか?そんな車を見るにつけ常々、あの人達はあんな色にしてしまってこの先、どうするつもりなのだろうと思って見ていました。多くの皆さんは「あんな色にしてしまったら、もう長いことは乗れないなと」思われるのではないでしょうか?。確かに、純正の塗装ほど優れた塗装はなく、塗り替えた時点でどんな熟練者の仕事でも新車時の塗装に勝ることはありません。何しろ新車時の塗装は、既にその塗る工程自体が違うのですから。ですから、そんな純正の塗装の上から違う色を塗るには相当な勇気がいる事だと思います。特に、この先10年以上乗っていこうと考えている方はなおさらだと思います。そんな訳で自分でも今まで貴重な純正カラーの上から色を塗ってしまうというのは、本当にボロボロになった時の最終手段だと思っていました。すると、今回の「日産ミラクルカラーコート」は純正塗装面を保護するために塗ると言う塗装だというではないですか。今までの「塗ってしまったらもう長くは乗れない」というイメージから「長く乗るために塗る」に180度考え方が転換した訳です。もっとも、普通の塗り替えでも,色が落ちてきたらまた塗ればいいのですが。
2000年11月某日。素晴らしき特殊塗装の詳細を尋ねに行った日産プリンスの担当の方の「実は私どもも、この塗装をするのは初めてで、1度やって見たいと思っていました。今なら我々も勉強しながら試しながらという事でサービス料金でやらせていただきます。」との言葉にも強く引かれ、ついに特殊塗装決定!しかし、この時のこの言葉が、その後大変な事になるとは日産の担当氏も思わなかったでしょう。さて、そこまで話が進むと次は「何色にしましょうか?」という所に話は進みます。そしてここでは色についての説明を受けます。そこで分かったことは
1.まず特殊塗料自体が原色の数色しかない事。(その他の色もそれらの原色を調合することで250通り以上の色が可能。)
2.金、銀をはじめとしたメタリック色は出せない事。(パール塗装は開発中との噂あり)
と言った事です。「調合することで原色以外の色を作ることも可能ですが、ぶつけたりした時、同じ色をまた作るのが大変ですよ」等といった説明を受け、さてどうしたものかと色々と迷いましたが、やはり、MACHINE PASSAGEと言えばあの色しかないでしょう。勘のいい読者の方は、もうお気づきだと思いますが、そうですあの色です。せっかく元の色に戻せる特殊塗装。どうせならと言う事で今回、思いっきり遊んでみることにしました。
写真:強力に固着しボディと融合してしまったかのような「マツヤニ」を思わせる物質。
あまりにも強力に固着して取れなくなってしまった「マツヤニ」様の樹液、大きさはそれほどの大きさではないのですが、これらの樹液の処理に頭を悩ませていました。しかし、この「日産ミラクルカラーコート」は、いわばボディコーティングに色をつけたようなものでマツヤニなどがついても色を落とせば一緒に樹液などの汚れも落ちてくるとの事。この点にも強く惹かれ塗装決行を決意したのですが、このマツヤニも、のちにやっかいな問題を引き起こすことになるのです。
何はともあれ「もっとMACHINE PASSAGE化計画」スタートです。
画像:日産自動車作成の「ミラクルカラーコート」のパンフレット。
いよいよスタート
2000年11月某日、いよいよ今回お世話になる、日産レッドステージこと「日産プリンス」へ入庫です。さて、どんな仕上がりになるかと、その完成を楽しみに日産をあとにしました。
ただし、担当の方の「私どもも初めての経験なので塗って見るまでどういった仕上がりになるか分かりません」との言葉に一抹の不安も覚えながら・・・
写真:この日より、貸して頂いた代車「プリメーラ2.0」。かなり良く走りました。この時には、まさかこの先1ヶ月以上にも渡るプリメーラ生活が始まるとは思ってもいなかったのです。
さて、次のページでは、いよいよ塗装の様子が・・・。
次ページ 第3回(2001.01.25更新)へ
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