NISSAN MACHINE PASSAGEもっとMACHINE PASSAGE化計画 
連載第5回
01.04.07作成

ザ、ショッキング

2000年12月某日。
前回一度、塗装を剥離し、今回2度目の塗装。
実はこの塗装、下地処理しない等、かなり変わった塗装な為、20年以上塗装を続けているベテランでも相当勝手が違って上手く仕上げられないとの事で、今回、日産自動車本社のサービス事業部から専門の技術者を招いての再塗装となりました。で、お願いした日産プリンスから塗装完了の知らせを受けたので、とりあえず見に行ってみました。
前回は下地処理をしない部分をカバーする意味で下塗りを厚くした為に、異様に艶のない塗装になってしまったのですが、今回は塗装を薄くしたとのことで艶の点では問題ありません。ただし、ここで、この塗装で保護しようと思う原因となった“マツヤニ”が悪さを・・・。

実は日産から大変ショッキングなことを聞かされました。そもそも、今回、簡易塗装を実行しようと思いたったのはあまりにも「松脂」の被害がひどく、1番凄いものは元の塗装と癒合したかのように強く固着し取れなくなってしまったからです。
それで、上から塗装することにより少しは元の塗装を守れれば・・・と思ったのですが、行動が遅かったようです。
というのも顕微鏡レベルでの話になるのですが、なんと、このマツヤニがじわじわと塗装を侵し、純正のクリア層にまで浸潤し、肉眼では分からないながら実際には表面はボコボコになっているとの事。恐るべし「マツヤニ」!。クリア層にまで浸潤しているとなると、どうりでいくらマツヤニをきれいにしようと思っても取れないわけです。塗装と一体化したどころか塗装の下まで行ってしまったのですから・・・。 日産も今回の塗装を行う際に、いくら下地処理をしないとはいえ埃や松脂といった樹液の類などは必死に落としたようです。しかし、マツヤニだけはどうしても落ちず、肉眼ではきれいに落ちきったかの様に見えても、上から塗装をすると細かく浮かび上がって来てしまうらしいのです。
確かに見る角度によって細かい凹凸が・・・。
こうなると、もうシンナーなどで元々の塗装を一層きれいに剥がすしかないと言われました。いやはや・・・。樹液だと思ってなめてかかると大変な事になっていました。

てな悪条件も重なり日産も弱っているようです。どうやらこの塗装に関しては、「簡易塗装」と銘打っている通り、ある程度のところで妥協する事が必要なようです。まあ、個人的にはそれを補っても余りある面白さがあるので良いのですが。

プラモデル以上にプラモ感覚

で、今回塗りあがった車を見せてもらったのですが、お願いした日産に余程の「こだわりの職人さん」がいらっしゃるのか、「今回はこんな感じで塗ってみました。」との事。(写真、左)
具体的に言うとリアスポイラー部分の“黒”。確かに「マシーンRS(R30)」により忠実に近づけようとすればリアスポイラーは黒になります。なかなかのこだわりを感じさせてもらいました。
本家マシーンRS(R30)のカラーリングに、より近づけたバージョン。このカラーリングも良かったのですが・・・
かなり迷ったのですがMACHINE PASSAGEMACHINE PASSAGEという事で、もう一回元の赤バージョンに塗り直してもらう事にしました。
何だかプラモデル並みの感覚で色々な塗り方にチャレンジしているような気がします。


次ページ 第6回(01.04.19UP)

TOPページへ戻る
もくじへ戻る